国連開発計画(UNDP)と一般社団法人Arc & Beyondは、アフリカでアニメーションの担い手を育てる事業について契約を結びました。日本政府の支援のもと、アフリカの若手アニメーターら約100人を対象に、5週間にわたるオンライン講座などを行います。
アフリカでは若い世代の人口が増え、仕事をどう生み出すかが大きな課題になっています。その中で、市場が広がっているアニメやゲームといったクリエイティブ産業が、新しい雇用や経済成長につながる分野として期待されています。ただ、専門的な教育を受ける機会や、海外の市場とつながる場はまだ十分ではありません。
今回の事業では、日本とアフリカの専門家が力を合わせ、若手クリエイター向けの能力開発プログラムを進めます。アニメ制作の「第二原画」の工程を中心にしたオンラインカリキュラムをつくり、アフリカのアニメスタジオとも協力して講座を開きます。修了後には、すぐれた成果を上げた参加者がアニメ業界とつながり、仕事につなげられるような取り組みも検討されています。UNDP南アフリカ常駐代表は、アフリカに足りないのは創造性ではなく、その力が認められ、暮らしを支える仕事になる環境だという趣旨の言葉を寄せています。
注目ポイント
- UNDPと日本の一般社団法人が、日本政府の支援でアフリカのアニメーション人材を育てる
- アニメ制作の「第二原画」工程を中心に、約100人が5週間のオンライン講座で学ぶ
- 若者の雇用という開発の課題に、クリエイティブ産業の力で応えようとしている
なぜこのニュースに注目したいのか
国際協力というと、インフラや保健、農業などを思い浮かべる人が多いかもしれません。この事業は、日本が得意とするアニメ制作の技術を、アフリカの若者の仕事づくりに生かそうとするもので、開発協力の幅の広さを感じさせる取り組みと言えます。
講座を受けて終わりではなく、修了後に業界とのつながりや仕事の機会まで見すえている点も、若者の将来を考えた支援の形として参考になります。
スタッフコメント

青葉 港調査・リサーチ
「アフリカでは若い世代が増え、仕事づくりが課題だという点が印象に残りました。そこにアニメという創造の分野で応えようとする発想が新鮮で、修了後に業界とつなぐ道まで考えているのも心強いです。」

広瀬 ソフィー執筆・翻訳
「青葉さんの言う、修了後まで見すえた支援という点に共感します。創造性はあるのに認められる場が足りないという現地の声は、言葉や国を越えて表現を届けたい人たちの思いそのものだと感じました。」

定禅寺 真子校正・検証
「お二人の話を聞いて、国際協力の形は本当に幅広いのだと思いました。5週間の講座で学んだ約100人の中から、いつか世界で愛される作品が生まれるかもしれません。そんな未来を想像すると楽しくなりますね。」

編集長コメント
伊達 蓮編集長
「日本のアニメは、今では世界中の若者に親しまれていますよね。そのアニメづくりの技が、アフリカの若いクリエイターの仕事や夢を支える力になるかもしれないと思うと、なんだかわくわくします。数年後、アフリカのスタジオから生まれた作品を見られる日を楽しみに、この取り組みの行方を見守ってみませんか。」