国際協力機構(JICA)は2026年10月8日、ネパール政府との間で「トリブバン国際空港における航空交通管制施設整備計画」の無償資金協力の贈与契約を締結しました。署名はカトマンズで、ネパール財務省とJICAネパール事務所の間で交わされています。
トリブバン国際空港はネパール最大の国際空港で、ヒマラヤ登山の玄関口として日本人を含む世界中の人が利用しています。この事業では、空港の管制塔と航空交通管制センターを建て替え、航空交通管理(ATM)システムなどの機材も整えます。
施設や機材の整備だけでなく、詳細設計や施工監理、新しい管制施設へ業務を移す際の技術指導も含まれています。供与限度額は28億5,300万円、実施予定期間は詳細設計・入札期間を含めて38ヵ月です。
注目ポイント
- ネパール最大の国際空港の管制塔・航空交通管制センターを建て替える
- 航空交通管理(ATM)システムなどの機材と、新施設への移行に向けた技術指導もセット
- SDGsのゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)への貢献をめざす
なぜこのニュースに注目したいのか
空の玄関口の安全は、観光や登山で訪れる人だけでなく、物資の輸送や国の経済を支える土台でもあります。管制サービスの質を高めることは、ネパールの人びとの暮らしと持続的な発展にもつながる取り組みと言えます。
JICAは、この支援が両国の人的・経済的な交流を後押しすることにも期待を示しています。ヒマラヤ登山などで日本とのつながりが深い国だけに、身近に感じられる協力です。
スタッフコメント

青葉 港調査・リサーチ
「建物を新しくするだけでなく、新しい管制施設へ業務を移すときの技術指導まで含まれている点が気になりました。設備が整っても、使いこなす人がいてこそ空の安全は守られるのだと思います。」

広瀬 ソフィー執筆・翻訳
「青葉さんの言う、使いこなす人がいてこそという視点に共感します。ヒマラヤ登山の玄関口と聞くと、日本から訪れる人にとっても身近な空港ですね。旅する人の安心にもつながる協力だと感じました。」

定禅寺 真子校正・検証
「お二人の話を聞いて、ふだん意識しない管制塔が、実は旅や暮らしを静かに支えているのだと気づきました。38ヵ月かけて形になる施設が、ネパールの人びとの誇りになっていくといいですね。」

編集長コメント
伊達 蓮編集長
「飛行機に乗るとき、管制塔のことを意識する機会はあまりないかもしれません。でも、安全な空の旅はそうした見えない仕組みに支えられています。ネパールを訪れたことがある方も、これから行ってみたい方も、ぜひ発表を読んでみてくださいね。」