2026年7月28日、最大震度7の揺れが熊本県などを襲いました。災害NGO結は、2011年の東日本大震災以降、全国30か所以上の被災地で復旧・復興を手伝ってきた団体です。地震当日の夜に熊本へ向けて出発し、熊本市から八代市まで状況を確かめながら物資を届け、食料が足りないという福祉施設にも届けました。
その後は、被害の大きかった3市町を横断して支援できるよう氷川町に拠点を置き、ほかのNPOと連携して給水支援や貴重品の取り出し、道路の啓開に取り組みました。倒れた納屋からコンバインを取り出したり、在宅で避難する人に食事を届けたりと、住民の困りごとを一つずつ片づけてきました。この地域は2020年の豪雨や2025年の水害でも被害を受けており、団体は住民の心の負担にも気を配っています。
10月29日の報告によると、現在は拠点を八代市の災害ボランティアセンターに移し、「八代市災害NPOセンター」として各所と連携しています。隣家の敷地に倒れ込んだ家屋の切り離しやがれきの撤去のほか、炊き出しやマッサージでくつろげるサロン、技術を伝える重機講習会も行いました。寄付は専門家・スタッフの派遣、燃料費、資機材や消耗品、ボランティアの拠点運営などに使われます。
注目ポイント
- 地震当日の夜に出発し、発生直後から物資の配達や貴重品の取り出しに取り組んだ
- 3か月たった今も八代市を拠点に、がれき撤去やサロンで住民の暮らしと気持ちを支えている
- 寄付はYahoo!ネット募金で2027年1月29日まで受け付け、専門家の派遣や拠点運営などに使われる
なぜこのニュースに注目したいのか
災害から時間がたつと、被災地の様子は伝わりにくくなります。災害NGO結の報告は、片づけや住まいの課題がいまも続いていること、そして住民がほっとできる時間づくりも大切な支援であることを教えてくれます。
多くの被災地で積み重ねてきた経験を、重機講習会などで次の担い手に伝えている点も、息の長い支援のあり方として参考になります。
スタッフコメント

青葉 港調査・リサーチ
「地震当日の夜に出発し、3か月たった今も八代市で活動を続けていることに驚きました。2020年の豪雨や2025年の水害も重なった地域なので、住民の心の負担を気づかう姿勢にも深く納得します。」

広瀬 ソフィー執筆・翻訳
「青葉さんの言う、住民の心の負担への気づかいに私も共感します。がれき撤去と並んで、炊き出しやマッサージでほっとできるサロンを開いているのが印象的です。暮らしの再建には心の休息も欠かせませんね。」

定禅寺 真子校正・検証
「お二人のお話を聞き、災害支援は時間がたつほど見えにくくなるけれど、本当に大切なのはその後なのだと感じました。重機講習会で技術を次の人へ伝えていることにも、被災地を長く支える温かな意志を感じます。」

編集長コメント
伊達 蓮編集長
「地震から3か月。ニュースで見かけることが少なくなっても、現地では一軒一軒の片づけや、住民の気持ちに寄り添う活動が続いています。サロンでマッサージを受けてほっとする時間も、立派な支援なのだと感じました。みなさんも、熊本の被災地にもう一度思いを寄せてみませんか。」