認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、令和8年熊本地震の発災から3カ月がたったことを受け、これまでの支援と今後の取り組みを発表しました。同団体は発災2日後の7月30日に現地へ入り、緊急の物資支援を始めています。
発災直後は、八代市・氷川町・宇城市などで、在宅で避難している方や高齢の方、福祉施設などに食品や飲料、衛生用品を直接届けました。国内の企業・団体による物資や拠点の提供に加え、台湾のNGO「MSM」からの資金協力とスタッフ派遣がこの活動を支えたといいます。8月からは八代市中央コミュニティ広場に遊具を届けて子どもの居場所づくりを支え、9月には現地調査で、仮設住宅などでの孤立を防ぐ支援やがれき撤去のニーズを確かめました。地元の民間災害支援団体が開く「八代だんだん縁日」の運営にも協力しています。
12月4日〜6日には、八代市で初めて開かれる「クリスマスマーケット熊本 やつしろ会場」を、MSMから寄せられた資金で後押しします。2024年の台湾・花蓮地震では同団体が日本から台湾へ支援を届けており、今回は台湾から熊本へつながった支援を、地域の人が集う冬の楽しみにつなげたいとしています。当日はMSMのスタッフも来日し、同団体の職員や学生インターン、平和教育プログラムを探究学習で選んだ高校生も参加して地域の方々と交流する予定です。
注目ポイント
- 発災2日後から、支援が届きにくい在宅避難者や高齢者、福祉施設に物資を直接届けた
- 物資支援から、子どもの居場所づくりや孤立を防ぐ地域のつながりづくりへと支援の形を広げている
- 2024年の花蓮地震で日本から台湾へ届けた支援が、今回は台湾から熊本へ。12月のクリスマスマーケットにつながる
なぜこのニュースに注目したいのか
災害から時間がたつと、必要とされる支援は「物」から「人のつながり」へと移っていきます。発災直後の物資支援から、子どもが安心して遊べる場や地域の人が集う機会づくりへと活動を広げている点は、被災地の中長期の支援を考えるうえで参考になります。
台湾の地震で日本から届けた支援が、今度は台湾から熊本へと返ってきた形になっているのも印象的です。災害をきっかけに生まれた国境を越えた支え合いが、地域の楽しい時間につながっていくことが期待されます。
スタッフコメント

青葉 港調査・リサーチ
「発災2日後に現地へ入り、在宅避難の方や福祉施設など支援が届きにくい所へ直接物資を運んだ点が印象に残りました。避難所の外にいる人をどう見つけて支えるかは、災害のたびに大切な課題だと思います。」

広瀬 ソフィー執筆・翻訳
「青葉さんが挙げた支援が届きにくい人への目配り、本当に大切ですね。私は、花蓮地震で日本から届けた支援が今度は台湾から熊本へ返ってきた流れに心を動かされました。支え合いが国境を越えて続いています。」

定禅寺 真子校正・検証
「お二人の話から、支援は物を届けることから人をつなぐことへ広がっていくのだと感じました。プレイパークやクリスマスマーケットのような楽しい場は、子どもや地域の人にとって、明日への元気になりそうですね。」

編集長コメント
伊達 蓮編集長
「熊本地震から3カ月。ニュースで取り上げられる機会が少しずつ減るこの時期こそ、続けて関わる支援が大切になると感じます。子どもたちが遊べるプレイパークや、縁日・クリスマスマーケットといった「楽しい場」を支える取り組みは、暮らしを取り戻していくうえで心強いものです。
台湾と熊本がつながる支援の輪にも、ぜひ注目してみてください。活動報告は団体の公式サイトで読むことができます。」