11月3日、国連で働く日本人職員を増やすことを目指したキャリアセミナーが、東京の国連大学で開かれました。国連と外務省の主催で、国連事務局の人的資源部の幹部が来日するのは6年半ぶりだったといいます。
講演したのは、人的資源部のミゲル・ゴルド部長です。ゴルド部長は「私たちは若い日本の専門職をもっと必要としている」と述べ、採用への応募を呼びかけました。日本は国連に多くの分担金を拠出しているものの、事務局職員に占める日本人の割合はまだ低いと指摘し、国際協力では若い世代が重要な役割を果たせると語りました。
国連は現在、財政難に直面し、職員削減などを目指す改革「UN80イニシアチブ」を進めています。ゴルド部長は、国連が深刻な圧力と資源の制限の中にあることを認めつつ、この取り組みを土台に、多様性と機動性があり、未来に対応できる体制をつくっていく考えを示しました。
注目ポイント
- 国連の人事部門の責任者が6年半ぶりに来日し、日本の若い専門職に応募を呼びかけた
- 国連事務局の職員に占める日本人の割合は、まだ低いとされている
- 財政難の中でも、多様で機動的な体制づくりを進める方針が語られた
なぜこのニュースに注目したいのか
国際協力の現場で働く道は、NGOやJICAだけでなく、国連機関にもあります。国連の人事部門の責任者が日本まで足を運び、直接若い世代に語りかけたことは、国際機関で働くことを考える人にとって心強い知らせではないでしょうか。
一方で、国連は厳しい環境の中で組織の見直しを進めています。それでも日本の若い専門職を求めているというメッセージは、国際機関に関心のある学生や社会人が、自分のキャリアを考えるきっかけになりそうです。
スタッフコメント

青葉 港調査・リサーチ
「国連の人事責任者が6年半ぶりに来日して、若い人に直接応募を呼びかけたという点が印象的でした。財政が厳しい中でも日本の若手を求めているというのは、意外でもあり、期待も感じます。」

広瀬 ソフィー執筆・翻訳
「青葉さんが挙げた財政が厳しいのに求めているという点、私も気になりました。だからこそ、多様で機動的な体制づくりに若い視点が必要だという話なのかなと感じます。進路に迷う学生には心強いと思います。」

定禅寺 真子校正・検証
「お二人の言う通り、直接呼びかけてもらえると国連が遠い存在ではなくなりますね。国際協力の仕事は現場だけでなく、こうした組織の中にもあると知れて、将来の選択肢が広がる気がします。」

編集長コメント
伊達 蓮編集長
「国連で働くというと遠い世界の話に感じますが、人事の責任者が東京で直接呼びかけてくれたと知って、少し身近に思えました。国際協力に関わる道は、本当にいろいろありますね。
国際機関で働くことに関心のある方は、今回の報道をきっかけに、国連や外務省の採用情報も調べてみませんか。」