早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)は、インドネシア・ボルネオ島で行うスタディツアー「見て植えて泊まって考えるオランウータンの森再生の旅」の参加者を募集しています。期間は2027年2月4日から11日までの7泊8日で、中央カリマンタン州のタンジュンプティン国立公園周辺の村と森が活動の場です。対象は早稲田大学の学生です。
WAVOCによると、この地域の熱帯林は、企業による大規模な農園開発や、収入のための違法な伐採・金の採掘によって失われてきました。乾燥の厳しい年には森林火災も広がり、今年はインドネシア全体で四国全域に相当する面積が焼けたといいます。こうした状況に危機感を持った地域の人々は、NGOと協力しながら植林やエコツアーに取り組み、森を守りながら暮らしを立てる道を探っています。
ツアーでは、船で移動しながら野生動物を観察し、アブラヤシ農園や森林火災・金採掘の跡地を訪ねます。村でのホームステイや森でのキャンプで現地の暮らしと自然を体で感じ、村の若者と一緒に苗づくりや植林を行い、地域の人々とのワークショップで森林再生のあり方を話し合います。現地のプログラムは一般社団法人ウータン・森と生活を考える会が担当し、出発前に2回、帰国後に1回の研修もあります。参加するには、11月に4回開かれる説明会のいずれかに出る必要があり、応募は11月12日から30日までです。
注目ポイント
- ボルネオ島の村でホームステイし、金採掘の跡地で村の若者と植林に取り組む
- 農園開発や森林火災の現場を訪ね、暮らしと自然保護の両立を地域の人々と考える
- 現地の活動はNGO「ウータン・森と生活を考える会」が担当し、事前・事後研修も充実
このスタディツアーをおすすめしたい理由
熱帯林の消失は、遠い国の自然の問題であると同時に、そこで暮らす人々の生活や経済と深く結びついた問題です。村に泊まり、地域の若者と一緒に木を植えることで、「自然を守ること」と「暮らしを豊かにすること」をどう両立させるかを、自分の問題として考えられるはずです。
現地で活動するNGOが案内役を務め、事前の学習と帰国後の振り返りもしっかり組まれています。初めて開発途上国の現場に触れる学生にとっても、学びを次の行動につなげやすい構成と言えます。
スタッフコメント

青葉 港調査・リサーチ
「森が失われる背景に、農園開発だけでなく、暮らしのための違法な伐採や金の採掘もあるという点が気になりました。誰かを責めるだけでは解けない、暮らしと自然が絡み合った問題なのですね。」

広瀬 ソフィー執筆・翻訳
「青葉さんの言う暮らしと自然の絡み合いは、まさにこのツアーの核だと思います。村に泊まり、若者と一緒に苗を植えることで、本や記事を読むだけでは見えない地域の人の思いに触れられそうです。」

定禅寺 真子校正・検証
「お二人の話から、森を守ることと暮らしを立てることを両立させる難しさが伝わってきました。金採掘の跡地に木を植える作業は小さな一歩でも、地域の人と同じ目線で未来を考える時間になるはずです。」

編集長コメント
伊達 蓮編集長
「オランウータンが暮らす森を、地域の人たちと一緒に取り戻していく。そんな現場に身を置ける貴重な機会ですね。対象は早稲田大学の学生に限られますが、ボルネオの森で何が起きているのかを知るきっかけとして、ぜひ多くの方にWAVOCのページを読んでいただきたいと思います。」