外務省の海外安全ホームページは、2026年10月28日付でベナンの危険情報を更新しました。危険レベルに変更はなく、北部のブルキナファソ・ニジェール・トーゴ・ナイジェリアとの国境地帯などはレベル3「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」、その周辺地域はレベル2「不要不急の渡航は止めてください」、それ以外の地域はレベル1「十分注意してください」が続いています。
北部の国境地帯では、イスラム過激派テロ組織による国軍・治安部隊への攻撃が頻発しており、村落への襲撃で一般市民にも犠牲が出ています。ナイジェリアとの国境に接するボルグ県東部では、治安機関や教会などを狙ったテロや誘拐も起きており、身代金目的の誘拐では外国人が標的になる可能性もあるとされています。テロ組織の攻撃範囲が少しずつ南へ広がっていることも指摘されています。
最大の都市コトヌなどレベル1の地域でも、市場や繁華街、土産物屋街でひったくりやスリが多発しています。また、2025年12月にクーデター未遂が発生し、2026年5月に新政権が発足したことから、情勢の急変にも注意が必要とされています。全土で停電や断水が頻繁に起きるなど、生活インフラが弱いことも紹介されています。
注目ポイント
- 北部の国境地帯はレベル3(渡航中止勧告)が継続。どのような目的でも渡航しないよう求められている
- コトヌなどでは、身の回り品を自分の目の届く位置で持つなど、ひったくり・スリへの対策を
- 3か月以上の滞在は在留届、3か月未満の渡航は「たびレジ」への登録を
なぜこのニュースに注目したいのか
ベナンでは日本の協力による事業も行われており、国際協力やボランティア、視察などで渡航を考える方もいるかもしれません。地域によって危険レベルが大きく異なるため、行き先ごとの情報を確かめることが欠かせません。
危険情報には、具体的な注意点や、隣国のナイジェリア・ニジェール・ブルキナファソ・トーゴにも危険情報が出ていることなど、計画づくりに役立つ情報がまとまっています。
スタッフコメント

青葉 港調査・リサーチ
「北部の国境地帯だけでなく、テロ組織の攻撃範囲が少しずつ南へ広がっているという指摘が気になりました。同じ国の中でも地域によって状況がこれほど違うのだと、改めて感じさせられる内容です。」

広瀬 ソフィー執筆・翻訳
「青葉さんが挙げた、攻撃範囲が南へ広がっているという点は私も心に残りました。一方で、停電や断水が頻繁に起きるなど、暮らしの土台が弱いという話からは、現地の人びとの日常の苦労も伝わってきます。」

定禅寺 真子校正・検証
「お二人の言葉から、安全の問題と暮らしの課題がつながっていることを感じました。危険の多い地域でも、人びとは毎日を生きています。そうした現実を知ることが、遠い国を思う第一歩になると思います。」

編集長コメント
伊達 蓮編集長
「渡航を考えている方は、出発前に必ず全文に目を通し、家族や職場に日程や連絡先を伝えておきたいですね。この記事は2026年10月28日更新の内容に基づいています。必ず外務省海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。」