アジアキリスト教教育基金(ACEF=エイセフ)は、キリスト教精神を土台に、バングラデシュの子どもたちの初等・中等教育と職業訓練を支えてきた国際協力NGOです。「一人ひとりの尊厳が大切にされ、共に生きる喜びを感じられる社会」をビジョンに掲げています。
始まりは1990年。当時のバングラデシュでは成人の識字率が35%ほどで、薬の説明書きを読めない人も多かったことから、保健のためにもまず基礎教育が必要だと考えたのがきっかけでした。ダッカのスラムでの小さな寺子屋教室から始まり、農村の青空教室、レンガ校舎への建て替え、男女の職業訓練校の開設へと活動を広げてきました。現地では、政府登録NGOのBDPと共に活動しています。
日本国内では、1991年から続く「バングラデシュ寺子屋訪問スタディツアー」をはじめ、セミナーやワークショップ、講師派遣を行っています。2022年以降は現地の学校への図書室の設置、2024年からは学校菜園プロジェクトにも取り組んでいます。
注目ポイント
- 1990年から30年以上、現地パートナーと共にバングラデシュで学校を運営し続けている
- 1991年に始まったスタディツアーで、多くの生徒・学生が現地の子どもたちと交流してきた
- 図書室の設置や学校菜園など、教育の場を広げる新しい取り組みにも挑戦している
この団体の活動が注目される理由
ACEFの特徴は、「教育」と並んで「共育(ともに育つ)」を大切にしている点です。バングラデシュの子どもたちを支えるだけでなく、日本の若者が現地を訪れ、違いの中で共に生きることを学ぶ場をつくってきました。支援する側・される側を越えて学び合う姿勢は、国際協力の一つのあり方として参考になります。
大洪水やサイクロンで学校が被害を受けた際には緊急募金で校舎を修復するなど、長い年月の中で現地と歩み続けてきた実績もあります。グッドガバナンス認証を取得し、事業報告書や決算報告書をウェブサイトで公開している点も、安心して応援できるポイントと言えます。

編集長のコメント
スラムの空き地で地べたに座って読み書きを学ぶところから始まった教室が、30年以上かけて学校や職業訓練校へと育っていった歩みに、とても心を動かされました。最初は「子どもの労働力を取られる」と反対する親もいたそうで、それでも続けてきたことの重みを感じます。
ACEFでは、10月10日(土)に秋のセミナーを予定しているほか、バングラデシュの手工芸品カタログも公開されています。会費や寄付だけでなく、イベントへの参加や手工芸品の購入、ボランティアなど、関わり方はいろいろ。まずは公式サイトをのぞいてみてはいかがでしょうか。