社員研修を提供する株式会社リスキルは、認定NPO法人JHP・学校をつくる会(JHP)がカンボジアで行う識字教育の支援を始めると発表しました。農村部で新たに8か月間の識字クラスを開く計画です。
対象は、子どものころに学校に通えず、読み・書き・計算ができない15歳以上の人たちで、受講者は100名前後を見込んでいます。まず教員に成人教育の指導を行い、その後、養成課程を修了した教員が、生活の負担にならないよう夜6時〜8時の時間帯に授業をします。会場は、コンポンチャム州の識字率が低い4つの村です。
リスキルは、受講者への筆記用具一式の寄贈と、教員の給与全額を支援します。「一人でも多くの人に社会人教育を届ける」という同社のミッションと、成人に学ぶ機会を届けるJHPの活動が一致したことが、支援の理由だとしています。
注目ポイント
- 学校に通えなかった15歳以上の大人を対象に、農村で8か月間の夜間識字クラス
- 教員の育成から始め、地域の先生が授業を担う仕組み
- 社会人教育の企業が、本業のミッションの延長として国際協力NGOを支援
なぜこのニュースに注目したいのか
発表では、読み書きができないと、値段や契約書が読めずにだまされてしまうなど、貧困から抜け出すことが難しくなると指摘しています。大人の識字教育は、本人の仕事や暮らしを守るだけでなく、学んだ親が子どもの学びを後押しするという形で、次の世代にもつながっていきます。
企業が自社の得意分野や理念に近い活動を選んで支援する、という連携のかたちも参考になります。NGOにとっては、活動の意義を企業の言葉で語ってもらえる心強いパートナーシップと言えるでしょう。

編集長のコメント
子どもの教育支援は多くの団体が取り組んでいますが、「学校に行けなかった大人」に光を当てた支援は貴重です。夜の時間帯に授業をするなど、受講する人の暮らしに寄り添った工夫にも、長年カンボジアで活動してきたJHPならではの経験を感じます。
社員研修の会社が「大人の学び」を世界に広げるという、とても筋の通った支援です。JHPの活動に関心を持った方は、団体の公式サイトもぜひのぞいてみてください。