JICA、ミズノ、伊藤忠商事の3者が、エチオピアの縫製産業を支援するための連携覚書を結びました。人口1億人を超えるエチオピアでは若者が多く、政府は将来の成長と雇用につながる産業として縫製業の育成に力を入れています。
一方、世界で選ばれる製品をつくるには、品質管理や生産の進め方、現場の技術力など、課題も残っています。そこで、エチオピアのDEMKA社をモデル工場とし、ミズノが品質管理や縫製技術のノウハウを現場で共有し、伊藤忠商事は生地の調達などについて助言します。JICAは取り組みの支援と調整を担い、成果を他の縫製企業にも広げていきます。
めざすのは、現場で活躍できる技術者や管理者の育成、世界で通用する品質の製品づくり、若者を中心とした仕事の機会の拡大です。将来的には日本とエチオピアの企業の新たな協力関係につながることも期待されています。
注目ポイント
- モデル工場を舞台に、技術者・製造管理者への現場での技術指導を行う
- 得られた成果を他の縫製企業へ広げ、産業全体の発展をめざす
- 若者を中心とした仕事の機会づくりと、日本・エチオピア双方の企業の連携を見据える
なぜこのニュースに注目したいのか
支援する側が一方的に教えるだけでなく、日本の企業の強みとエチオピアの若い人材や成長力を組み合わせ、お互いに学び合う形が示されている点が印象的です。
公的機関と民間企業が役割を分担する今回の連携は、開発協力の進め方の一例として参考になります。今後モデル工場での成果がどう共有されていくのかにも注目したいところです。

編集長のコメント
ものづくりの技術が、人の育ちと仕事の広がりにつながっていく取り組みですね。国際協力というと支援のイメージが強いかもしれませんが、企業とともに長く育てていく関わり方もあることが分かります。
詳しい内容はJICAの発表で確認できます。気になった方は、ぜひ読んでみてください。