なかよし学園プロジェクトは、奈良県広陵町や町内の小学校、地域企業と一緒に「世界とつながる学びプロジェクト」を進めています。広陵町は靴下の生産量が日本一の産地です。2026年7月、真美ヶ丘第一小学校の児童たちは町の産業やSDGsについて学び、地元のナスの皮で靴下を染めたり、靴下を作るときに出る端材でペットボトルホルダーを作ったりしました。作品は「世界へのプレゼント」として団体に託されました。
8月のルワンダでは、団体が継続して教育活動をしている小学校の子どもたちにナス染めの靴下を贈りました。キガリ・ジェノサイド・メモリアルも訪問し、施設を運営する団体の代表に、町内企業が靴下の端材を再生して作った紙「靴下輪紙」で折り鶴を折ってもらい、その鶴を日本へ持ち帰りました。
8月下旬のカンボジアでは、地雷原の周辺の学校での爆発物リスク教育や、地雷除去チームへの後方支援などを行い、子どもたちのペットボトルホルダーを除去作業にあたるスタッフに手渡しました。9月のウクライナでは、キーウとリビウで「未来のまちづくり」をテーマにした授業を行い、捨てられるものから新しい価値を生む日本のものづくりの例として、広陵町の端材から生まれた品を紹介しました。
注目ポイント
- 小学校の地域学習で生まれた作品が、そのまま海外の子どもや支援の現場との交流のきっかけに
- 靴下の端材を紙やホルダーに生まれ変わらせる、地域ならではの循環型のものづくり
- ルワンダやウクライナで折ってもらった折り鶴を日本へ持ち帰る「往復」の取り組み
なぜこのニュースに注目したいのか
物を「送る」だけでなく、日本の子どもたちが自分の町の産業を学び、その成果を世界の人たちに手渡すという形の国際協力です。地域学習・環境教育・国際理解・平和教育を一つの流れでつなげている点が、学校や地域で国際協力に取り組みたい方の参考になります。
自治体・学校・地元企業・NGOがそれぞれの持ち味を出し合って一つのプロジェクトを形にしている点も、地域から世界とつながる取り組みの一つのモデルと言えます。

編集長のコメント
ナスの皮で染めた靴下や、端材から生まれた紙の折り鶴。身近なものが、遠い国の子どもたちや、地雷除去の現場で働く人たちへの「応援」になっていく様子に、あたたかい気持ちになりました。
自分の町にあるものから世界とのつながりを考える――学校や地域で国際協力を学ぶヒントがたくさん詰まった取り組みです。各国での活動の様子は写真とともに発表で紹介されていますので、ぜひご覧ください。