国際マングローブ生態系協会(ISME:International Society for Mangrove Ecosystems)は、マングローブ生態系の保全とその重要性の発信に取り組むNPO法人です。公式サイトによると、これまで30年間、世界約20か国で保全活動を行ってきました。
現在のプロジェクトとして、マレーシア・サバ州では劣化したり違法に伐採されたりしたマングローブ林の再生を、森林局などと協力して進めています。インド・グジャラート州では波浪による村の侵食を抑えるため、キリバス共和国では海面上昇による海岸侵食の緩和をめざして、地域住民とともに植林を行っています。2022年にはモーリシャスでの新規プロジェクトも始まりました。
サイトでは、マングローブが多くの生き物を育む「命のゆりかご」であること、炭素を多く貯める「ブルーカーボン」としての役割、津波や高波を和らげる防災機能なども解説しています。会員は2025年2月現在、94か国・地域で1,300名を超える個人と49の団体にのぼるとされ、ニュースレターや書籍も発行しています。公式サイトの最新のお知らせは2026年5月28日付です。
注目ポイント
- 世界約20か国で、30年にわたりマングローブの保全・再生に取り組む
- マレーシア、インド、キリバスなどで、地域住民とともに植林を実施
- ブルーカーボンや防災機能など、マングローブの重要性を分かりやすく解説
この団体の活動が注目される理由
マングローブを守ることは、多様な生き物を守るだけでなく、沿岸に住む人々の暮らしを守ることにもつながるという視点が一貫しています。気候変動や海面上昇といった地球規模の課題と、地域の暮らしの両方に目を向けた活動です。
調査データに基づく解説や技術報告書の出版など、知見を広く共有しようとしている点も参考になります。世界各地の会員に支えられている点も特徴と言えます。

編集長のコメント
普段あまり意識しないマングローブが、生き物や海辺の暮らし、地球温暖化にまで関わっていると知り、見方が変わりました。
各国のプロジェクトや入会方法は公式サイトで紹介されています。ぜひのぞいてみてください。