メコン・ウォッチは、東南アジアのメコン河流域の開発や経済協力が、地域の自然資源を生活の糧としている人びとの暮らしを脅かさないように、調査研究や開発機関への働きかけを行うNGOです。1993年に8つのNGOのネットワークとして設立され、2003年にNPO法人となりました。
目指しているのは、流域の人びとが開発によって被害を受けることなく、川や森林などの豊かな自然資源に根ざした暮らしを続けられることです。主な活動は、人びとと自然資源のつながりに関する調査、経済協力・投資のモニタリング、日本の市民に向けた情報提供、そして政府機関や金融機関、企業に対する政策提言の4つです。
公式サイトでは、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、中国・雲南省の開発事業を一覧にした「追跡事業」や、調査レポート、会報「フォーラムMekong」、月2回程度のメールニュースなどが公開されています。資料の閲覧・貸出サービス「メコン・ライブラリー」もあり、学生や研究者にも役立つ情報源になっています。
注目ポイント
- メコン河流域国の開発事業の影響を、調査と対話を通じて見つめる
- 調査・モニタリング・情報提供・政策提言の4つの柱で活動
- 調査レポートや会報、資料の貸出など、市民が学べる資料を公開
この団体の活動が注目される理由
開発の影響を受ける人びとと対話し、その声を政策や計画に反映させるための提言につなげている点が特徴です。開発による影響を調べ、見守ることも、人びとの暮らしを支える大切な役割だと位置づけています。
メコン河の開発には日本の援助や企業も関わっています。遠い地域の出来事を、日本に暮らす私たちに身近なテーマとして伝えてくれる存在です。スタッフ3名という小さな体制ながら、調査から発信まで丁寧に続けています。

編集長のコメント
メコン河は、流域の人びとにとって魚や水、田畑を支える暮らしの源です。メコン・ウォッチの資料を読むと、その川と人びとのつながりが具体的に見えてきて、地図の向こうの暮らしを想像するきっかけになります。
公式サイトの「メコン河とは?」のページは、はじめての方にも読みやすい入口です。イベントやウェビナーの案内もありますので、のぞいてみませんか。