コペルニクは、インドネシアを拠点とする、社会課題や環境課題のための研究開発(R&D)ラボです。団体名は、世界の見方を大きく変えたコペルニクス(ミコワイ・コペルニク)にちなんで付けられています。「Finding what works(うまくいく方法を見つける)」を使命に掲げています。
2010年の設立の背景には、暮らしを変える手ごろな技術があるのに、最も遠くて届きにくい地域にはなかなか届いていない、という課題意識がありました。この「ラストワンマイル」の隔たりを埋めるために、まず小さく試し、効果を確かめてから広げるという進め方を大切にしています。課題を見つけ、解決策を考え、実験し、有望なものを試験導入し、広げていくという「イノベーション・ファネル」の考え方を活用しています。
電気や水道、教育、医療などの基本的なサービスを受けにくい地域の人々とともにSDGsの達成を目指し、現在は、農漁業、気候・環境・再生可能エネルギー、水・保健・衛生、マイクロ起業、教育の5つの分野に力を入れています。企業や公的機関向けの助言サービスも提供しています。
注目ポイント
- 小さく試して効果を確かめる「リーン・エクスペリメンテーション」の進め方
- 農漁業、環境・エネルギー、水・保健・衛生、マイクロ起業、教育の5つの分野
- 財団、政府機関、大学、企業など、さまざまな組織とのパートナーシップ
この団体の活動が注目される理由
「何が有効か」を実験とデータで確かめてから広げる姿勢が、活動の軸になっています。うまくいったことだけでなく、うまくいかなかったことも学びとして共有し、開発分野全体の知見を高めたいという考えが紹介されています。
現場の人々のニーズを理解することから始め、実験、成果の拡大へと進む流れが明確で、パートナーとの協働によって活動を広げています。レポートや事例集、手引きなども公開されており、他の取り組みの参考にもなります。

編集長のコメント
良いアイデアでも、実際に使ってもらえなければ意味がありません。コペルニクの「まず試して、確かめる」という姿勢は、国際協力にかぎらず、身近な取り組みにも通じるヒントだと感じました。
公式サイトには、活動の成果や事例、研究レポートが公開されています。気になる分野から、のぞいてみませんか。