JICAのトピックスは、6月にベネズエラで発生した地震への国際緊急援助隊(JDR)医療チームの活動を紹介しています。この地震では6,000人超が犠牲になったとされ、JDRは発生翌日に調査チームを派遣。7月1日の派遣命令を受けて、第1次隊43名が日本を出発し、激震地のラ・グアイラ州に入りました。
現地の日本サイトでは1日100人ほどが外来診療を受診。持ち込んだ小型レントゲン装置による撮影や、心のトラウマに寄り添う傾聴、折り紙や折り鶴を使った子どもたちとの交流など、きめ細かな対応が評判を呼んだと記されています。
記事はあわせて、1979年に始まった日本の国際緊急援助の歩みを紹介しています。JDRの派遣は今回で175回。救助チームは国際的な認定、医療チームはWHOの認証を受けています。国内の災害医療を担うDMATがJDRの活動から生まれたことや、ASEAN諸国での災害保健医療ネットワーク強化(ARCHプロジェクト)にも触れています。
注目ポイント
- 発生翌日に調査チームを派遣し、首都空港の閉鎖が続く中でも現地入りのルートを確保
- 日本サイトには連日、患者の列ができ、折り鶴を渡すなど心に寄り添う診療が行われた
- 国内のDMATはJDRから生まれ、海外と国内の経験が互いに生かされている
なぜこのニュースに注目したいのか
災害支援のニュースでは「何が送られたか」が中心になりがちですが、この記事は現場の隊員の声を通して、支援のあり方を具体的に伝えています。
日本は災害の多い国であり、海外での経験が国内の備えにも役立つという視点は、国際協力を身近に考えるきっかけになります。

編集長のコメント
災害時に駆けつける専門家の裏側には、平時の訓練や登録の積み重ねがあることがよく分かります。
詳しい現場のリポートはJICAの原文でお読みいただけます。国際協力を自分ごととして考える機会にしてみませんか。