ピースセルプロジェクト(PCP)は、長く紛争が続いたイラクの子どもや若者に向けて、平和教育とエコロジーのプログラムを日本とイラクの共同で行う団体です。「絵本と演劇で紛争を止める」を合言葉に、イラク北部のクルド自治区ドホークを起点に活動しています。
団体のもとになったのは、2003年からイラクで人道支援を続けてきたメンバーの経験です。報復の連鎖を断ち切るには、多様性を認め合う新しい平和教育が必要だと考え、日本で出会った演劇ワークショップの可能性をイラクで生かそうと、教育や読書、環境などの専門家が集まって動き出しました。
活動の柱は、学校図書室や移動図書館、絵本・紙芝居づくり、読み聞かせといった読書キャンペーン、子ども向けのコミュニケーションや演劇のワークショップ、清掃活動や環境の啓発を行うエコロジー・プログラムです。日本では近現代史や哲学対話などを扱う「探求フェス」も開いています。
注目ポイント
- 絵本・読み聞かせ・演劇を通して、子どもたちの想像力や共感力を育てる平和教育
- ドホークでの取り組みを「ドホークモデル」として、イラク全土へ広げることをめざしている
- 定期寄付で支える「細胞さん」サポーターやボランティア、インターンなど、参加の入口が複数ある
この団体の活動が注目される理由
武力ではなく対話で紛争を防ぐという難しい課題に、絵本や演劇といった身近な表現で向き合っている点が印象的です。シリア難民や国内避難民、元子ども兵など、さまざまな背景の人が暮らすドホークを活動の起点にしている点にも、団体の考え方が表れています。
年次の会計報告や定款を公式サイトで公開しており、支援を考えるときに活動と運営の様子を確かめやすい団体と言えます。

編集長のコメント
「平和」を遠い話にせず、子どもたちが本や物語に触れる場づくりから育てていく発想に、あたたかさを感じました。
活動の様子やサポーターのインタビューは公式サイトで紹介されています。ぜひ一度のぞいてみてください。