「スマイル作戦」 カンボジアから医療チーム帰国

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カンボジアの中西部の町バッタンバンで形成外科のプロジェクト「スマイル作戦」に取り組んでいた医療チームが2010年6月17日(木)、日本に帰国しました。

今回のプロジェクトでの診察件数は115件、手術件数は36件でした。また、36件の手術のうち、13件が5歳未満の乳幼児、最年少は6ヶ月の男の子でした。術後の経過は概ねどの患者も良好であり、プロジェクト期間の開始当初に手術を受けた患者は既に抜糸を済ませ、新たな生活を始めています。

タイを経由しカンボジアの首都プノンペンに6月5日(土)に到着したチームは、翌朝、チャーターしたワンボックスカーに全ての物資を積み、陸路5時間をかけバッタンバンに移動しました。交通費の捻出が難しい農村部に住む患者のもとへ、医療チームが自ら赴くことも、このプロジェクトの特徴の一つです。

6月7日(月)朝、大勢の患者が病院の前に列をなします。机や椅子、医療用のカートなどを持ち込んだ小部屋を即席の診察室にしたて、入れ替わり立ち代り入室する患者を日本からの形成外科医、麻酔科医と現地のコーディネーターや医師、看護師が次々に診察しました。クメール語、日本語、英語、フランス語が飛び交い、1週間の手術スケジュールは瞬く間に埋まりました。

同日の午後から早速手術を開始。最初の患者は口唇裂の6ヶ月の男の子でした。およそ1時間で手術は無事に終了。翌週、抜糸を済ませた男の子の口元は端正に縫い合わされ、彼を胸に抱くお母さんの顔には笑顔が溢れていました。

活動地域:カンボジア(バッタンバン) 
日程:2010年6月5日(土)〜6月17日(木)
派遣ボランティア:寺島左和子、森岡大地(形成外科医)、宮尾陽一(麻酔科医)、 石原恵(看護師)
診察件数:115名
手術件数:36件
次回活動予定:2010年10月中旬

「スマイル作戦」とは…
先天的、あるいは戦争、事故、病気など後天的に顔面や身体に奇形や損傷を追いながらも手術を受けることができない患者たちに手術を施す形成外科の短期プロジェクトです。患者の多くは、奇形や損傷による機能的な不具合を被るだけでなく、古い信仰や通説、偏見によって社会から疎外された生活を余儀なくされています。手術によって外見を修復するだけでなく、彼らに笑顔が戻り、更に人間としての尊厳と誇りを回復して、新たな社会生活を営むことを願い「スマイル作戦」と命名しました。