国際NGO「難民を助ける会(AAR Japan)」が、2029年の創立50周年を前に「1人1円キャンペーン」を始めました。キャッシュレス決済が広がるなかで、各家庭に眠っている1円玉から500円玉までの硬貨を寄付として集め、難民支援や地雷対策、国内外の障がい者支援などに役立てる取り組みです。目標額は1億円とされています。
キャンペーンの名前は、団体の成り立ちに由来します。1979年、インドシナ難民の受け入れに消極的だった日本に向けて、創設者が「日本人が1人1円出せば1億円を超える」と呼びかけたところ、全国から寄付が集まり、約4か月で1億円以上に達したといいます。
集まった募金は、ロシアの侵攻が続くウクライナでの障がい児・者への医療品支援、内戦下のスーダンでの義肢の提供、ザンビアの難民居住地の子どもたちへの教育支援などに使われる予定です。ゆうちょ銀行の窓口から指定の方法で払い込めば、硬貨の取扱手数料がかからない点も紹介されています。
注目ポイント
- 家に眠る1円〜500円玉を集めて寄付できる、誰でも参加しやすい募金
- 1979年の創立時の呼びかけ「1人1円」を、50周年を前に現代によみがえらせた企画
- ゆうちょ銀行からの払い込みなら、硬貨の手数料がかからない
なぜこのキャンペーンに注目したいのか
銀行で硬貨を預けると手数料がかかるようになり、小銭の扱いに困っている家庭や店舗は少なくありません。このキャンペーンは、そうした「使い道のない硬貨」を寄付に変えるという、身近な困りごとと社会貢献を結びつけた仕組みになっています。
金額の大小にかかわらず参加できるため、学校や店舗に募金箱を置いて、みんなで集めるといった広がり方も期待できます。創立時の物語とセットで伝えることで、「1円でも意味がある」というメッセージに説得力を持たせている点も、ファンドレイジングの手法として参考になります。

編集長のコメント
引き出しや貯金箱の小銭が、そのまま世界の難民支援につながる――とても分かりやすく、思わず参加したくなる企画です。45年以上前の「1人1円」の呼びかけが、キャッシュレス時代に硬貨の行き先という新しい意味を持って戻ってきたのが面白いところだと感じました。
学校のクラスや職場、地域のお店などで、みんなで1円玉を集めてみるのも楽しそうです。払い込みの方法など詳しい内容は、AAR Japanのキャンペーン特設サイトで確認してください。