気候変動で深刻化するアフリカの飢餓問題。現地主導で「自立」を目指すハンガー・フリー・ワールド

グローバルフェスタJAPAN 2026のハンガー・フリー・ワールドのブース。アフリカの活動写真パネルの前にスタッフが立つ

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2026年10月17日〜18日に開催された「グローバルフェスタJAPAN 2026」にて、認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールドの国内事業ディレクター、石川圭さんにお話を伺いました。同団体はウガンダ、ベナン、ブルキナファソのアフリカ3カ国を中心に、世界の飢餓問題解決に向けた活動を行っています。

気候変動による影響が食料生産に暗い影を落とす中、日本からの駐在員を置かず「現地主導」で課題に立ち向かう独自の取り組みと、日本の私たちが今できるアクションについて語っていただきました。

気候変動がもたらす深刻な食料問題

現在、アフリカの支援現場では、地球温暖化をはじめとする気候変動の影響により、農作物の収穫が非常に困難な状況に直面しています。

「雨が降らない、あるいはこれまでのサイクルと異なり降りすぎるといった気象の変化が起きています」

石川さんはこう語ります。農業の計画が立てづらくなり、結果として十分な食料が得られない事態につながっているのです。このような異常気象の問題は、近年日本でも頻繁に報じられており、決して遠い国だけの問題ではないことがわかります。

日本人駐在員ゼロ。現地主導だからこその壁と強み

ハンガー・フリー・ワールドの活動における最大の特徴は、現地での運営をすべて現地のスタッフが担っている点です。日本人の駐在員は一人も派遣されていません。

日本側からの直接的な進捗管理が難しく、日本と同じような仕事の進め方が思い通りに通用しないといった運営上の困難も伴います。しかし、この体制には大きなメリットがあります。それは、現地のスタッフや住民が「自分たちの問題」として向き合い、自分たちで解決策を模索しながら実践する力が育つことです。

支援からの「卒業」。ベナンでの自立に向けた成果

現地の人々が主体的に取り組むことで、目覚ましい成果も上がっています。石川さんは最近の活動で嬉しかったこととして、「いくつかの支部で『自立』に至っている例がある」と語りました。

例えばベナンでは、来年の初めを目処に現在の活動地での支援が終了する予定です。これは支援の打ち切りではなく、ハンガー・フリー・ワールドのサポートがなくても、現地の住民グループ自身で食料を確保し、持続的に事業を行える見通しが立ったためです。まさに、支援の理想的なゴールである「卒業」を意味しています。

同団体は今後も、まだ支援が必要な別の地域へと活動を広げ、その土地に住む人々の考え方ややり方に寄り添いながら事業を展開していく予定です。

遠いアフリカの課題を「自分ごと」として捉えるために

最後に、日本の読者へ向けたメッセージとして、石川さんは次のように呼びかけました。

「アフリカは地理的には遠いですが、食料問題や気候変動の問題は日本ともつながっています。ぜひ『自分ごと』として関心を常に持っていただきたいです」

私たちができる第一歩は、関心を持つことです。イベントに参加して理解を深める、寄付で活動を後押しする、あるいは自らNGOの職員となって直接支援に関わるなど、一人ひとりが自分にできる方法を考え、行動を起こすことが求められています。

団体紹介:認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド

ハンガー・フリー・ワールドの活動の概要は、団体紹介の記事でご覧いただけます。

ハンガー・フリー・ワールドの団体紹介(NGO紹介)を読む → / 公式サイト:https://www.hungerfree.net/

取材情報
取材:NGOネットワークジャパン編集部/取材イベント:グローバルフェスタJAPAN 2026(ブース番号105)/取材日:2026年10月17日・18日

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