JFCネットワークは、日本人とフィリピン人の間に生まれた子どもたち(Japanese-Filipino Children:JFC)を支援するNPOです。1980年代から日本で働くフィリピン人女性が増え、両国の人の間に生まれる子どもも増えていく中で、父親から養育を受けられず、精神的・経済的に厳しい暮らしを送る子どもたちの人権を守ることを目的に設立されました。
1994年に「JFCを支えるネットワーク」として発足し、1998年にはマニラに現地事務所「マリガヤハウス」を開設しています。当初は幼い子どもを持つ母親からの相談が中心でしたが、30年が過ぎた現在では、成長したJFC本人からの相談も増えたそうです。2021年にはオンラインでの相談受付を始め、フィリピン全土から問い合わせが寄せられるようになりました。
目指す姿として、JFCが一人の人間として認められ、尊厳を失わずに生きられる社会を掲げています。活動の柱は、父親捜し・認知・国籍取得・養育費の受け取りなどの法的・行政手続きの支援、人生設計やアイデンティティの確立を共に考える生活・教育支援、そして普及・啓発の3つです。ワークショップやスタディツアー、ニュースレターの発行なども行っています。
注目ポイント
- 1998年にマニラへ現地事務所を開設し、長年にわたり相談に応じてきた
- 父親捜しや認知、国籍取得、養育費の受け取りなど、法的手続きの支援が活動の軸
- ワークショップやスタディツアー、ボランティア・インターンなど、市民が関われる場がある
この団体の活動が注目される理由
国をまたいで生まれ育つ子どもたちが直面する課題に、30年にわたり向き合ってきた点が特徴です。日本とフィリピンの双方に拠点や協力関係を持ち、法的な手続きから人生設計まで、一人ひとりの状況に寄り添っています。
活動は寄付やマンスリーサポーターのほか、ボランティア・インターンやスタディツアーへの参加など、さまざまな形で支えることができます。身近な地域にも国際的な家族のかたちがあることに気づくきっかけになります。

編集長のコメント
国籍や家族のかたちが一つではないことは、いまの日本社会でも少しずつ身近になっています。JFCネットワークの活動は、その中で「ひとりの人間として認められる」ことの大切さを、あらためて考えさせてくれます。
ワークショップなどのお知らせは、公式サイトで随時紹介されています。まずは気軽にのぞいてみませんか。