世界の医療団 パキスタン緊急支援

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2009年5月、パキスタン政府軍は北西部の国境の州(NWFP)、スワート渓谷地帯で勢力を拡大するタリバン兵士を掃討するための軍事作戦を展開した。この軍事行動のため5月に入ってから約250万人の住民が避難を余儀なくされ、住み慣れた土地をあとにした。

これらの避難民は、財産はほとんど持たず、飲料水、衣類、食べ物、風雨をしのぐ最低限の所持品だけを持って、仮設のキャンプや避難場所に大挙して押し寄せた。その結果、避難民コミュニティーの人口は、2008年8月の「トライバル紛争」(アフガニスタン部族境界地域)を逃れて既にこの場所に暮らす避難民50万人と合わせて大幅に増大する結果となった。

5月21日、世界の医療団は避難民の人道的状況を調査するため3つの地域(ペシャワール、マルダン、スワビ)に調査団を送った。この調査チームは避難民が集中する場所(公営キャンプ、自然発生の避難民村、等)を訪れ、現地の行政担当者、医療や様々な問題に対応する関係者と協力して調査に当たった。

マルダンとスワビの両地域の場合、既に1年以上前からこの地方で活動するいくつかのNGOによって、医療に対する要望はかなりの部分で充たされていることが判明した。支援を必要としているのはむしろキャンプの外に暮らす避難民や彼らを受け入れる家族の人たちであることが分かった。

私たち世界の医療団は、スワビ地区に(パキスタン人スタッフによる)モバイル クリニックを実施し、現地の医療施設(地域医療センター、基礎医療センター)を支援することにした。

-感染症の流行に備えて必要な医薬品を供給。とりわけブナル(Buner)地方からの避難民に対する初期の応急医療、中でも軽症を含む多くの負傷者の治療に必要な医薬品の供給。
-避難民の移動中又は帰路に同伴する活動

モバイル クリニックの活動内容: 治療と診察、産前産後の検診や健康相談、予防接種、栄養失調患者の発見と治療、病人の看護、経口補水処置、感染症の予防、医薬品支給、衛生指導及び保健教育など。
このような活動は、既存の医療制度の密度を濃くすることに役立つだけでなく、避難民の要望に更に広範囲に応えることを可能にする柔軟性をも生み出すだろう。