こんにちわ。STAN(名古屋アフリカ研究会)セミナーのご案内です。
テーマ「ストリートチルドレンの生活とローカルNGO「KEOOGO」:タセレの疑問から見えるストリートチルドレンとNGOの関係」
発表者:清水貴夫(日本学術振興会 特別研究員)
アフリカの諸都市は例外なく人口増加や都市化が進み、「都市的」な「社会病理」が見られる。この都市の「社会病理」として最も注目を集めているのが、ストリートチルドレンの問題ではなかろうか。ブルキナファソの首都、ワガドゥグOuagadougouには1,150人のストリートチルドレンが存在するとされている(KEOOGO2007)。この数は、過去20年ほどで20倍になったといわれている。一方で、ストリートチルドレンを支援するNGOの数も、20年間で15倍ほどに増えており、KEOOGOのファシリテーター、タセレTasseréはこの矛盾を次のように問う。
「アソシアションAssociation(NGOなどを指す)は増えたのに、ストリートチルドレンが増えるのはなぜだろう」(2008.8.14聴取)
発表者は2008年7月〜9月、2009年2月〜3月の3か月半の間、KEOOGOでの参与・参加観察およびストリートチルドレンの参与観察、インタビュー調査を行った。調査の目的は、〜これまでのストリート文化(ラスタ文化)をより広くとらえ、〜ストリートを生活の場とする人々の生活実態を探り、〜ストリートを生活の場とする/せざるを得ない背景を探るといったことだった。この調査結果を受けて、本発表では、タセレが提示した問いに答える形で、ローカルNGOの活動とストリートチルドレンの関係性について論じる。そこで見えるのは、活発で戦略的な活動を行い、一定の成果を上げているものの、成果を上げ、受益者であるストリートチルドレンから評価を受けたがためにストリートが一種の安全地帯化していることを指摘する。ここからさらにストリートチルドレンの「戦略的」な生き方と、結果的にNGO活動がもつ両義性を分析していく。
日時:5月11日(月) 19:00〜20:30
場所:名古屋大学大学院国際開発研究科棟5F
(http://www.gsid.nagoya-u.ac.jp/global/general/map.html)
誰でも参加大歓迎です。興味がある方は下記の連絡先までよろしくお願いします。
stan2009@hotmail.co.jp (姫田)
090-5502-0296
STANの紹介
「STANはStudies of TICAD-AFRICA in NAGOYAの略で2007年に設立されたアフリカに関して勉強する会です。
設立時のメンバーは名古屋大学大学院国際開発研究科の生徒のみで、開発学の視点からやメンバーのアフリカでの経験からの発表でしたが、最近は他の研究科や他大学の学生も参加して、学際的に(←「より多くの視点から」)アフリカを捉えていこうと考えています。また顧問の山田肖子先生や西川芳昭先生の紹介などで、過去にマラウイの大使やアフリカで活動しているNGO職員の方たちに来ていただいて講演をしてもらったりもしています。
STANへの参加資格はアフリカに興味がある方なら誰でも歓迎です。もちろんアフリカに行った経験がなくても何の問題もありません。できるだけ多くの方に参加していただいて、多様な(←「いろんな」)視点からアフリカを概観することをねらいとします。(←「というものを見ていけたらと考えています。」)参加者は聴講するばかりでなく、自発的に発表を行うことを可能とし、発表は修士論文の途中経過や、ゼミや学会での発表のプレ発表的な位置づけも可とします。」