ジンバブエでは数日前より国内全域でコレラが蔓延しており、ジンバブエ政府は緊急事態を宣言し国際機関に援助を呼びかけている。世界の医療団はこれを受けて専門ボランティアを現地に派遣した。
コレラはこの数日でその勢力をジンバブエ全土に広げ、当局により非常事態宣言が出されるまでに至っている。特に首都ハラレとベイトブリッヂ近郊がより深刻な状況となっている。ジンバブエ政府によると、既に感染による死亡者の数は550人に上る。国連によるとコレラの感染者はこれまでに12,546人とされている。この蔓延の原因は複数の要素によると考えられるが、干ばつによる飲料水の不足、また河川の汚染、下水処理施設の不備などが挙げられる。
ジンバブエの経済、政治、食糧、保健・衛生の問題は慢性化しており、特に保健システムは機能不全に陥っている。ハラレの2つの基幹病院は閉鎖し、医療スタッフは数週間前からストライキに入っている。加えて医療従事者の不足はかなり深刻でその80%が海外へ流出したとされている。
世界の医療団は2004年からHIV/エイズの予防・治療プログラムを、HIV陽性の患者率が15.6%である南部のチピンゲ地域で地元の団体と協働で実施している。
このコレラ感染はこの国に大きな打撃を与えている。世界の医療団は現地スタッフに加えて、3人の派遣スタッフ 〜医師、看護師、ロジスティシャン各1名〜 の到着後(現地時間12月7日)、対策ミッションの強化にあたっている。また医療物資としてコレラ対策キット、小児科キット、1000人の患者に対応する災害キットを用意している。