http://shop.kodansha.jp/bc/books/hon/0501/isezaki.html
自己責任。
イラクにおいて日本人の若者三人が武装勢力に人質になった時、散々紙面を賑わせた言葉だ。
三人の素性を見れば、一般のバックパッカー的旅行者と言うほうが妥当なのであるが、NGO(非政府組織)とかジャーナリストという衣を纏(まと)ってしまったため、その“業界”が、自己責任論を持ち出した政府側に対して自己弁護するという奇異な状況を呈した。
まずNGO業界であるが、NGOとはあくまで“組織”であり、今回のケースはあくまで個人の活動家であるという点で、一定の距離を置こうとした。つまり、国際協力とは集団での行動であり、通常のNGOは組織としての危機管理の意識もありノウハウもある程度蓄積している。現にイラクの治安の悪化に伴い日本の主だった団体はすでに国外退去しているというものだ。