世界各地で紛争や災害が頻発し、支援を必要とする人々の数は増え続けています。そうした中、アフリカやアジア、中東などで緊急人道支援と開発援助を展開しているのが、国際NGO「グッドネーバーズ・ジャパン」です。
NGOネットワークジャパン編集部は、2026年10月に開催された「グローバルフェスタJAPAN 2026」の会場で、同団体の海外事業部 アフリカ2課 課長の実川幸司さんにお話を伺いました。現地の物価高や治安の悪化という困難な状況下で、彼らはどのような思いで支援を届けているのか。現場のリアルな声をお届けします。
終わりの見えない難民問題と、追いつかない支援
グッドネーバーズ・ジャパンは、海外での緊急人道支援や開発援助事業を主軸に活動しています。その対象地域は、アフリカ、アジア、中東など多岐にわたります。
現在、世界中で難民の数が増加の一途をたどっており、国際社会の大きな課題となっています。実川さんは現在の支援現場が直面している切実な状況について、次のように語りました。
「今いろいろ難民の数が増えてて、支援が非常に必要になってるんですけども、なかなか支援が追いつかない、そういうことが問題になってますね」
紛争や迫害から逃れてきた人々の命をつなぐための支援は急務ですが、ニーズの拡大に対してリソースが不足している現状が浮き彫りになっています。
物価高と治安悪化がプロジェクトに与える打撃
現場での活動は、決して容易ではありません。実川さんは活動上の最大の困難として、現地の社会情勢と経済状況を挙げました。
「治安がね、決して良くなかったりする中で、色々物価高もあって、支援物資が高騰したりとか、そんな中でやっぱりプロジェクトを回してくのが大変ですね」
世界的なインフレーションの影響は、途上国や紛争地にも重くのしかかっています。現地でも物価が上がっており、限られた予算内で計画通りに物資を届け、プロジェクトを運営していくためには、現場スタッフの多大な苦労と工夫が伴います。
困難の中で見出される「成果」
数々の壁に直面しながらも、現地に寄り添う地道な活動は、着実に成果を生み出しています。グッドネーバーズ・ジャパンは、食料支援や教育支援などを通じて、現地の人々の生活改善に取り組んでいます。
実川さんは「学習成果だったり、食料事情、栄養事情が改善したりなどの成果も上がってますね」と、支援が人々の暮らしに直接的な変化をもたらしていることを強調しました。十分な栄養を摂り、学ぶ機会を得ることは、子どもたちの未来を築くための第一歩です。
日本の私たちにできること:「世界の平和は、日本の平和」
途上国や難民の問題を前に、日本の私たちには何ができるのでしょうか。実川さんは、日々の意識の持ち方について力強いメッセージをくれました。
「こういった問題に、関心を日々持ってもらって、日本もいろんな相互依存で成り立ってる国なんで、世界が平和にならないと日本の平和にならないっていうところを、常に意識して、そういう気持ちを持って、日々生活してもらえたらと思います」
遠い国の出来事として捉えるのではなく、グローバル化が進む現代においては、他国の安定が日本の安定に直結しているという視点を持つこと。それが、私たちができる最初の「支援」なのかもしれません。
緊急事態にいち早く駆けつけるために
最後に、今後の活動の展望について伺いました。グッドネーバーズ・ジャパンは、現在支援している国々へのサポートを引き続き行っていく方針です。さらに、自然災害に対する迅速な対応も重要な使命としています。
「今回ベネズエラとか、ネパールで土砂災害とかありましたけども、またいつどんな緊急、災害が起こるか分からないので、災害が起きたら、いち早く支援を届けたいと思ってます」
いつどこで起こるかわからない危機に対し、常に支援を届ける準備を整えているグッドネーバーズ・ジャパン。彼らの活動に関心を持ち、応援することは、めぐりめぐって私たちが住む世界の平和につながっています。
団体紹介:認定NPO法人 グッドネーバーズ・ジャパン
グッドネーバーズ・ジャパンの活動の概要は、団体紹介の記事でご覧いただけます。
グッドネーバーズ・ジャパンの団体紹介(NGO紹介)を読む → / 公式サイト:https://www.gnjp.org/
取材情報
取材:NGOネットワークジャパン編集部/取材イベント:グローバルフェスタJAPAN 2026(ブース番号60)/取材日:2026年10月
