破壊された事務所からの再起。戦禍のミャンマーで活動を続ける「ブリッジ エーシア ジャパン」の挑戦

グローバルフェスタJAPAN 2026のブリッジ エーシア ジャパンのブース。事務局長がミャンマーの民族衣装で来場者を迎える

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2026年10月17日〜18日に開催された「グローバルフェスタJAPAN 2026」。日本最大級の国際協力イベントの会場で、NGOネットワークジャパンは認定NPO法人ブリッジ エーシア ジャパン(以下、BAJ)の事務局長である新石正治さんにお話を伺いました。

BAJは、主にベトナムとミャンマーで草の根の国際協力活動を行っているNGOです。深刻な内戦が続くミャンマーにおいて、現地の事務所が破壊されるという過酷な状況に直面しながらも、現地の人々に寄り添い続ける同団体の「今」をお伝えします。

ベトナムとミャンマーを結ぶ国際協力

BAJは、アジアの国々で多岐にわたる支援活動を展開しています。

ベトナム中部のフエでは、子どもたちに向けた環境教育や、小規模な農家を支える支援活動を実施しています。一方、ミャンマーでは複数の地域で活動を行っています。中央乾燥地域では長年にわたり水供給の活動を続けており、現在は壊れた井戸の修繕を中心に実施しています。また、最大都市ヤンゴン郊外では、孤児院や養護施設の子どもたちに図書とおもちゃを届ける「ブック&トイ ミニライブラリー」という活動を行っています。

激化する内戦。ミャンマーでの困難と希望

現在、BAJが直面している最大の課題は、ミャンマーの内戦長期化による深刻な人道危機です。国際的な支援が集まりにくい状況が続いているといいます。

バングラデシュ国境に近いラカイン州北部でも活動していましたが、内戦の影響で州が封鎖され、現地の事務所は戦闘に巻き込まれて破壊されてしまいました。

しかし、そのような絶望的な状況下でも、希望の光は失われていません。事務所を失った後も、別の場所へと移り、3名の現地女性スタッフが中心となって細々と女性向けの裁縫トレーニングを再開させました。新石さんは、このトレーニングに参加者たちが喜んでくれていることが、最近の活動の中での大きな嬉しい出来事だったと語ります。

日本の私たちにできること――まずは「知る」ことから

遠く離れた日本に住む私たちは、こうした過酷な状況に対して何ができるのでしょうか。新石さんは、特別なことではなく、身近な一歩の大切さを強調します。

「まずは活動を知ってもらうことが、NGOにとって大きな喜びです」

様々なNGOのウェブサイトやSNSを気の向くままに閲覧し、気になる団体のオンラインイベントなどに気軽に参加してほしいと、読者に向けて呼びかけています。興味を持った団体のSNSフォロワーになることや、イベントに参加すること自体が、団体を支える立派な支援につながるのです。

今後の展望と目指す未来

BAJは歩みを止めることなく、次なるプロジェクトを見据えています。

ミャンマーでは、命に直結する井戸の修繕といった水供給活動を継続するとともに、現地の女性たちが自立するための裁縫トレーニングの資金を募るべく、クラウドファンディングを予定しています。またベトナムにおいては、日本とベトナムの学生を交流させ、気候変動などの自然問題を共に学ぶ授業作りを進めていく計画です。

困難な状況にあっても、現地の人々の声に耳を澄まし、共に歩み続けるブリッジ エーシア ジャパン。彼らの活動に目を向けることから、私たちの国際協力は始まります。

団体紹介:認定NPO法人ブリッジ エーシア ジャパン(BAJ)

BAJの活動の概要は、団体紹介の記事でご覧いただけます。

BAJの団体紹介(NGO紹介)を読む → / 公式サイト:https://www.baj-npo.org/

取材情報
取材:NGOネットワークジャパン編集部/取材イベント:グローバルフェスタJAPAN 2026(ブース番号43)/取材日:2026年10月17日

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