Google Earthで見えるスーダン・ダルフールの大殺戮
カテゴリ : NGOプレス
投稿者: Takizawa 掲載日: 2007-4-13
Google Earthで見えるスーダン・ダルフールの大殺戮



あなたはご存知でしょうか。

ダルフール紛争。

そして今起こっている悲劇 スーダン ダルフールの危機。

スーダン ダルフール紛争とは、スーダン西部ダルフール地方で今現在進行中の民族浄化です。

民族浄化とは、特定の民族を虐殺など暴力によって駆逐していく行為です。

発端は民族紛争でしたが、現状、スーダン政府が支持するジャンジャウィードと呼ばれるアラブ系民族民兵が、地域の黒人住民(黒人のイスラム教徒を含む)を虐殺しています。

詳しくはこちら ダルフール紛争

GoogleがワシントンDCにあるホロコースト博物館と共同で「Crisis in Darfur: ダルフール危機」プロジェクトを始めました。

Google Earth上のレイヤーで、今ダルフールで起こっている悲劇が見られるようになっています。

Google Earth日本語版でもデフォルトの状態で見ることができます。

Google Earthからは、スーダン軍と武装民兵組織「ジャンジャウィード」によって破壊された10万以上の家、学校、モスクや建造物を高解像度画像ではっきりと確認できます。

このダルフール危機レイヤーでは、被害を受けた村や破壊された村を印で表示するため、そこを拡大していくことで容易に破壊現場を見つかります。



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日本がPKO派遣を検討しているこの国は悲劇の国 スーダンってどんな国?基礎知識
 
google ニュースリリース(英文)
 
Google Earth掲示板の公式情報(英文)

米国ホロコースト記念博物館による情報(英文)
 
「Google Earth」にダルフール紛争に関する新レイヤー追加


私たちに出来ることは、スーダンで起こっていることを知ること。

そして、この現実を周りの人たちに伝えること。

まず、そこからが第一歩です。

Google Earth日本語版

ダルフール危機レイヤー



追記
<スーダン>ダルフール紛争への国連部隊受け入れを表明 4/17 毎日新聞

引用:

 【ヨハネスブルク白戸圭一】スーダン政府は16日、同国西部のダルフール紛争に対処するため、攻撃ヘリコプターを含む3000人規模の国連平和維持部隊の受け入れを表明した。同地方には既に少数の文民や警察官が派遣されているが、本格的な国連部隊の受け入れは初めて。治安回復へ向け一歩前進した格好だが、外交関係者の間では、派遣時期や展開地域などを巡ってスーダン側が抵抗し派遣を「骨抜き」にすることへの警戒感が消えていない。
 スーダンのラム外相が16日、首都ハルツームでの記者会見で受け入れを表明した。ニューヨークの国連本部に駐在するスーダン大使が国連の潘基文事務総長に受け入れを伝える書簡を送った。潘事務総長は同日、国連本部で記者団に「前向きなサインだ」と述べ、早急に派遣計画の細部を詰める意向を示した。
 ダルフールにはアフリカ連合(AU)の部隊約7000人が展開しているが、装備が不十分なため民間人の犠牲が後を絶たない。国連安保理は昨年8月、2万人を3段階に分けて派遣することを決議し、第1段階の派遣は実現したが、スーダン側が第2段階の本格的な部隊を拒否。このため2月にスーダンを訪問した中国の胡錦濤国家主席が国連との協調を促し、米国やAUも説得を続けてきた。受け入れ表明は国際社会の圧力に配慮した結果とみられる。
 だが、スーダン訪問中のネグロポンテ米国務副長官は16日、スーダン政府が人道支援機関に「入念で組織的な脅迫」を加えていると述べ、不信感をあらわにした。AUに近い外交筋は毎日新聞に「(スーダン政府は)国際社会と協調する姿勢を見せながら、派遣に際して細かい条件を付けることも考えられる」と指摘した。


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